2012年06月08日

投資と投機

 株や債券、FXなど広く“投資”と呼ばれているものでも、きちんとした意味づけで分けると“投資”と“投機”に区別されています。対象に資産をつぎ込む、一見同じもののようにも見えますが、その中身は実は大きく違いがあるのをご存知でしょうか。

 例えば、とある企業の発行している株式を10%購入したとします。これは、この会社の権利を10%分買ったということと同じことになり、その会社のオーナーの一人になった、と考えて下さい。「会社のオーナー」なんて言ったら大袈裟に聞こえる人もいるかもしれませんが、実際にはその様な意味合いになるのです。これが“投資”にあたります。
 株式を中長期的に渡り保有することで、会社の成長と共に利益を得るというものです。会社の経営が順調であれば会社自身は儲けますし、株価も上昇します。となれば株式を購入した自分自身も利益を得、仮に高値になった株価を売却したとしても更に株価が上昇して次の人も利益を得る…といった具合に、多くの人が利益を得ることのできる方法が“投資”といえます。

 では、もう一つの“投機”とはどんなものなのでしょう。長い間株式を保有することとなる“投資”とは違い、様々な銘柄の売買を短期間にくり返すことで利益を得ていくのが“投機”になります。株価が上がるか下がるか、いかに上がった瞬間に売って差額を利益に出来るか。そこに会社の成長などはなく、ただただ株価の変動との戦いになります。また、取り引きを行う人たちの中には得をすれば損をする人も存在し、一種の賭けごと、「ギャンブル」と同じ扱いとされることもあります。

 “投資”が「プラスサム」と言われるのに対し、“投機”は「ゼロサム」と言われます。取り引きに参加している人の合計損益がゼロになる、麻雀や競馬の世界と同じようなものです。また、企業の業績や経営状況など様々な情報もとに投資先を決定する“投資”に対して、“投機”は限られた情報をもとに少ない選択肢の中から取り引き先を決める、といった感覚があるのではないでしょうか。

 資産をより堅実に活用したい、またその会社を信頼することで成り立つのが“投資”。一方、少ない資金でも一攫千金を狙い、短期間で儲けたい人は“投機”といったところでしょうか。どちらが正解というわけでもありませんが、どちらを選ぶかによって資産の行方は大きく左右されます。自身の資産と、それを動かす自分自身がどの投資スタイルに向いているかを見極め、選択することが大切です。

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posted by taro at 18:22| FX・デリバティブ・為替 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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